
成績が伸びないのに子どもが気に入っている塾 — 教育業界の“優しい真実”
先日、個別指導塾を経営している先生や、かつて集団塾で指導していた方々とお話をする機会がありました。
教育業界の現状や課題について色々と語り合ったのですが、その中で「ああ、だから世の中の塾選びはこうなるのか」と妙に納得できる話ばかりでした。
■ 集団塾は生徒が減り、個別塾は講師が減るという不思議な構図
少子化の影響で、大手塾は別として、集団塾は続々と「個別指導へ転換」している。
大手ですら事業縮小している。
一方で個別指導は、最低賃金が上がったせいもあって、大学生から
「塾講師バイト? タイパもコスパも悪いよね」
という考え方から、講師不足に今まで以上に拍車がかかっているそうです。
生徒は減るのに講師も減る―もはや「どちらの塾も困っている」という、見事なバランスが成り立っています。
■ 個別指導塾の最大の矛盾「高いのに成績が上がらない」
私がずっと抱いていた疑問があります。
「個別指導って高いのに、なんで成績が伸びないのだろう?」
これを率直に聞いたら、予想を軽く超えていく答えが返ってきました。
● 生徒の多くは「成績を伸ばすために通っていない」
講師の方いわく、多くの生徒は
「成績を上げたい」ためではなく、「楽しく通いたい」から来ている
のだそうです。
つまり、
ちょっと勉強している雰囲気がほしい
家では座らないから、せめて塾で机に向かってほしい
「通ってる」という安心感がほしい
そんな理由が多いとのこと。
保護者は毎月結構な額を払っているわけですが、「成績は二の次」である現場は少なくないようです。
■ 成績が伸びない子に何十万円も講習を追加する理由
私はさらに核心に触れてみました。
「成績が上がっていない生徒に、講習で何十万円も追加させるのは…どういうお気持ちで?」
返ってきた答えがこちら。
「伸びないのは分かってる。でも家じゃ絶対やらないから、お金を払って塾に来てもらうしかないんです。」
なるほど。
「伸びる・伸びない」より 「家にいても何もしない」 が主語になっているわけです。
これはこれで、業界のリアルなのだと思いました。
塾によって役割は違う。
成績を伸ばす塾もあれば、座ってくれることに価値がある塾もある。
■ 集団塾についても聞いてみた
(「辞めづらい」「勧誘がすごい」という噂の理由)
せっかくなので、よく保護者の方から耳にする 「あの話」 についても聞いてみました。
「集団塾って、辞めたいと言ってもなかなか辞めさせてくれないんですよね?」
「勧誘がすごいってイメージがあります…」
確かに、そういう噂は多い。
では、なぜそんなイメージが定着しているのか。
答えは非常にシンプルで、そしてとても現実的でした。
● 集団塾は「客単価が低い」=「数をとらないと成り立たない」
個別指導塾に比べると、集団塾は料金設定が低く、
生徒一人あたりの客単価は非常に安い そうです。
さらに、
駅前のビル
1フロアをまるごと使った広い教室
立地の良いテナント料
チラシ・SNS・ポスティング・駅前看板などの高額な販促費
多数の講師の人件費
と、経費がとにかく重い。
そのため、実際に聞いたところ、
「生徒ひとりから月2万円いただいても、会社の利益は3,000円ほど」
だそうです。在籍生徒数にもよりますが、これでもかなり良い方で、もっとひどい塾もあるそうです。
つまり、
「辞められると困る」のではなく、「辞められると会社が回らなくなる」
という構造が背景にあるわけです。
● だから「勧誘が強め」「辞めづらい」は「構造的な事情」
集団塾では、生徒数がダイレクトに収益に直結するため、どうしても
生徒数のノルマが厳しくなる
とのこと。
その結果として、
入会前の勧誘がやや強めになる
退会希望を出すと「もう少し続けてみませんか?」が何度も続く
といった現象が起きやすいそうです。
もちろん、全ての集団塾がそうだとは言いません。
ただ、多くの保護者が感じている「辞めづらさ」や「営業感の強さ」には、
どうしても無視できないビジネスモデル上の理由が存在する
ということです。
■ Radar Chartが「成績にこだわる理由」
(そして成績が伸びない場合は退塾を勧める理由)
そんな中で、Radar Chartはかなり珍しい塾なのかもしれません。
私たちは、
「お金をいただく以上、成績を伸ばすのが最低限の責任」
と考えています。
そして、ここからが大事なのですが、
成績が伸びない、または「伸ばせる状態ではない」と判断した場合、退塾を勧めることすらあります。
もちろん優しさで引き止める塾もありますし、
「居場所として楽しく通ってくれればOK!」
という教育モデルも否定しません。
ただ、Radar Chartは真逆です。
払っていただいたお金を“通っているだけの費用”にはしたくない
やることをやらない生徒に“成績が上がる”幻想を売りたくない
こちらが結果に責任を持つ以上、生徒にも責任を求める
だからこそ、時には
「今のままでは申し訳ないので、別の塾のほうが幸せです」とお伝えする
という選択をします。
それほどまでに 「結果=成績」に本気 なのです。
■ 「成績は伸びないけど子どもが辞めたがらない塾」がなぜ成り立つのか
今回の対話を経て、ずっと疑問だったことが腑に落ちました。
偏差値がほぼ全員50未満
定期テストすら平均以下
それでも生徒がどんどん増えていく塾がある
なぜか。
答えはシンプルです。
その塾は、「成績より環境」を提供しているから。
子どもが辞めたがらないのは、成績が上がっているからではなく、
過ごしやすく、居心地が良い場所だから。
もちろん、それを求めているご家庭もたくさんあります。
だから否定はしません。
ただ、教育の名を借りた「学習環境サービス」と「学力向上サービス」は、本来まったく別物だということだけは伝えておきたいのです。
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