大手塾なら安心なのか!?

大手塾なら、お金をかければ、なんだかんだそれなりには成績は上がると思う。

飲食業界では、小さなお店でも行列をつくるほど混んでいることは珍しくはない。私自身も美味しいラーメンを食べたいときは、個人経営の小さなラーメン屋に行く。そこのラーメンには大手チェーンにはない、店主のこだわりが詰まっているのだ。CMをばんばん流しているような大手チェーン店には真似できないほどのこだわりを感じる。

しかし、教育業界は今も昔も変わらず、消費者はメディア戦略にまんまとハマっている。

多くの親は塾を捜すときに「小さな塾のほうがいいかも」「他の選択肢もあるかも」という情報を集めずに、「ブランド名がある大手塾」の中でどうするかという情報を集めている。または、「ネットの良い口コミ」を鵜吞みにしているだろう。つまり、情報があるように見えて、情報が遮断されているわけだ。

塾に通っていると、そうした気づかない弊害がある。「ブランド塾」に通って安心している人は、成績のことは一生懸命考えるが、ほかの塾にどんな工夫があり、どんな勉強をしているかは考えることがない。
「この塾のやり方にしがみついていれば、そこそこの学校に行ける」という噂レベルの情報を頼りに、「ブランド塾」以外の選択肢を考えない親が多い。例え、集団塾の下位クラスで子どもが苦しんでいるにもかかわらずだ。

子どもや保護者は「言われた通りにすれば、自分は受かるんだ」と思いながら通い続け、最終的には「第1志望の学校」に進学できたとする。第1志望の学校に入れたとしても、将来、その子どもは「言われたことしかできない」という受け身の姿勢が染みついており、また「勉強法の工夫」をするチャンスもないままに、応用力のない人間になっていく。

一方で、「第1志望ではない学校」に入っても、自ら情報を集めたり勉強法を工夫したりして「言いなりの勉強」から脱し「主体的な学び」ができる生徒は、将来成功する人が多い。主体的な学習スタイルが身に付いてくると、「やり方次第でこれからもなんでもできる」というアクティブな生き方になるからだ。