その塾で良いの?

「また、この塾かよ!?」
この時期は夏期講習の折り込みチラシが毎週のように入ってくる。

チラシや、案内パンフレットを見ると、どこも良さそうに見えてしまうだろう。

私達はプロなので、同業者のチラシを見れば、どこが良くて、どれがそうでないか、だいたい推測できてしまう。
「〇〇システムで成績を上げます」とか、「~校に〇〇人合格!!」などのセールストークも見飽きた。

こんな金儲け主義の塾なのに、生徒数も教室数も伸ばしている塾に正直「どうして? 」と驚くこともある。そこは、さすが大手のネームバリュー!
逆に言えば、色々と経費がかかる「大手の看板で生徒集められなかったら」経営キツイだろうなと考えてしまう。

塾業界というのは規模が大きいほど社員は「いかに成績を伸ばすか」ではなく「いかに売り上げを伸ばすか」という競争に明け暮れてる。
いわゆるブラック企業といわれる会社も多い。
ノルマが厳しい業界でもあるので、他の業種と比べて転職率も非常に高い業界だ。
教室長や講師がコロコロ変わるのはこのせいだ。
他のサービス業ならともかく、子どもを預かる教育にかかわる仕事で、売上第一主義というのはどうかとも思うが、これが資本主義社会の現実ともいえる。
正社員の教室長の仕事は営業なので、ノルマが達成(新規生徒を獲得できないor売上が低い)できなければ、上司から叱責されてしまう為、かなり必死になる。
学習塾も私企業なので、利潤追求は当然なことだ。しかし、こういう営業方針ばかりが、あまりに目立つ塾は「良くない塾」と判断するべきなのだが、そういった塾が多すぎる。中3夏期講習が30万、40万円とか平気で提案してくる。

多くの塾の営業構造は、生徒の保護者から受け取る授業料と、雇っているアルバイト講師に支払うアルバイト料の「差額」で儲けるという構造だ。だから、できるだけ多くの生徒を集め、できるだけ時給の安いアルバイトを集めて、「差額」の総量を最大化することが塾の営業方針となる。

なら「生徒が多い塾ならば、安心なのか?」
「こんなに生徒が集まっているのだから、きっと評判がいいからだろう」と。
しかし、数は多くても入れ替わりが激しく、退塾者を補う入塾者がいれば、トータルは変わらない。
そういう塾は1年に何度も、新聞の折り込みチラシをいれる。塾業界では折り込みチラシの効果というのは、あまり大きくはない。
それでも月に2万枚、3万枚と撒けば、一人くらいは入るだろう。1年で、20万枚、30万枚と定期的にばらまけば、ある程度の生徒が集まる。
そんなに撒けば、ざっと計算して一人の生徒を獲得するのに、20万円くらいかかってしまう。
じゃあ、そんな大きな経費を、どうやって回収するのか?

そう。正解は、中3夏期講習だ。

宣伝費がかかればかかるほど、必ずどこかにしわ寄せがくる。
一般的には当たり前のことだが、チラシ、新聞折込、テレビコマーシャルを頻繁に流している有名な塾というだけで、信用してはいけない。

意外と、折込チラシをあまりやっていない個人塾の方が良い塾が多いと、個人的には思う。
宣伝費にお金をかけていない分生徒数は少ないが、生徒にとって本当に必要な部分にお金を使っていると思う。

私、個人の考えです。