「遊戯王」を必修科目にすれば良いのに

テレビゲームやスマホアプリにどっぷりハマっている、今の子供たちは「遊戯王」というカードゲームを知っているだろうか?
2011年には累計販売枚数251億7000万枚を突破し、ギネスに認定された、世界的にも有名なカードゲームだ。

やったことがある人や、やっている人は「これ、めっちゃ頭も鍛えられるじゃん!」と感じたことがあるはずだ。
私自身、そう感じていた。子供が楽しみながら頭も鍛えられるカードゲームなんてすごいと思う。

もちろん勝敗を決めるためのルールがある。そのルールに沿ってゲームを進めていく過程が、かなり厳格で論理的なものなのだ。
私も子どもの頃に遊戯王をやっていた。今思えば、カードに書かれている効果を理解し、現状の場面に合わせて、処理を積み重ねていく過程は、相当レベルの高いことをしていたように思える。だから、あの頃「大人ばかりの大会に出るとぼろ負け」したんだと、今になって分かる。

やったことのない人は、実際に遊戯王のプレイ動画を見てみれば、カードのルールに基づいた、ハイレベルで論理的なやり取りを感じ取れるはずだ。

たとえば、あるカードの効果の発動に対して、別のカードの効果を発動する。この効果の連鎖が続いて、最終的な処理の結果が決まる。これら一連の流れを貫くのは規則に則った論理なのだ。

極端に簡単な例を出すと、攻撃力1000のカードの攻撃力を3000にしたい時。
➀攻撃力を2倍にする ➁攻撃力を500アップさせる、と2枚のカード使うとする。

使う順番を間違えれば3000にはならない。

こういった計算や論理を、あの時代の子供達は小学1年生でやっていた、しかも暗算でもっと複雑なものだってあった。
テレビゲームで毎日のように、ただ撃ち合いをしてる子供達とは、次元の違う頭のト-ニングをしていたと思う。

他にも、相手の手を推論する力も必要だ。与えられた少ないヒントから、正解を推論する。ここに、確率が絡んでくることから、読み間違いも発生する。自分の思惑通りに進むこと、また、それが覆されること、どちらも遊戯王の楽しいところだ。

最近話題の「プログラミング的思考力」だが、これもあるルールに則ってパズルのように処理を組み上げていくものだ。
コンピュータは、事前に決められたことしか理解できないので、そのルールにそって人間も指示する必要がある。コンピュータにやらせたい処理の手順(アルゴリズム)を書いていくのがプログラミングだ。アルゴリズムというものは、簡単にいうと計算の手順のことだ。
この場面の時には処理Aを、他の場面の時には処理Bを、などと状況に応じた処理を決めていく。何回も同じ手続きをやらせたり、そのループから抜け出す方法を決めたり、論理的に構造を作る必要がある。

この手続きの論理さこそ、遊戯王のようなカードゲームと似ているところだ。

義務教育での「中途半端な数学教育やプログラミング教育」の賛否を見ると、「遊戯王を必修科目」にした方が良いのではないか?とも思えてしまう。