「目的」と「手段」を履き違えるな

「何のために、お金を払ってまで塾に行くのか?」

「何を馬鹿げた質問をしているのか?」と思われるやもしれませんが、本気です。
世間には、これを勘違いしている保護者や生徒があまりに多い。

この質問に対して、「志望校に合格する為」「テストで良い点数をとるため」と答える中学生や保護者。

はい、そのとおりです。

しかし、
では「どんな塾に行きたいですか」という質問に対しては、「楽しい」「わかりやすい」「個別に合わせてくれる」
などの答えです。

「塾の授業」なんてものは、手段であって、目的ではありません。
なのに「授業」が、お金を払って塾に行く目的となっている。

Radar Chartを初めて訪れる保護者の方には驚かれることが多い。他の塾とは全く違うからだ。

ここのシステムや、生徒にやらせていることすべては「テストの点を取るため」「志望校に合格するため」に考案されたもの。

「1点でも高い点数を取る、少しでも受験の選択肢を広げる」という目的のために、ICTやオリジナルテキスト、学習管理などの様々な手段を使っている、塾とは別次元の空間だからだ。

入試問題や学校の試験は全員共通のもので、内容も難しい。
なので「楽しい・わかりやすい」授業を受けていてはダメです。
「学力を上げるため」の学習をしなければならない。

勿論、この考え方が絶対的に正しいなんて言えない。物事には常に様々な角度からの視点があるからだ。
私たちは成績を上げる・志望校に受かるという「結果主義」なので、そこを目的としてすべてを設定している。

目的や存在意義を常に明確にしておかないと、手段であるはずのものが、まるで目的であるかのように変化していく「手段の目的化」に陥ってしまう可能性がある。手段の目的化が進んでしまうと良い流れは来ない。

例えば「学費を稼ぐためにアルバイトをしているが、アルバイトだらけになり、大学に行けていない」と言う大学生。
または、「豊かな生活を送りたいがために、すごく稼いでいるが、休日も出勤だ」と言うサラリーマン。
どちらも、お金を稼ぐという手段が、目的になってしまっている。

これからの子供たちは、勉強や部活、もちろん遊びやお買い物の中でも、目的が何であるかを明確にし、目的を改めて思い返す。
そんな「数秒・数分」をつくれるようにならなければいけないと思う。