「大逆転」を期待するのは良くない
「まだ間に合う!」「逆転合格!」などのキャッチコピーで生徒を集めている塾や「市販の教材」が多すぎる。
特に受験生は、受験直前になると、甘い言葉に誘惑されて、こういった大きなチャンスで一発逆転を狙いに行きたくなる。
「これさえ成功すればこれまでの怠惰な生活は全て帳消しにできる」ことに期待する。
冷静に考えてみれば、これらのことが実現する可能性はほんのわずかで。
しかし、追い詰められた頭ではそのことに気付くことはなかなかできない。
たとえ気付いたとしても認められないし、認めたくない。
特に「逆転合格」や「要点整理」を売りにしている「市販の教材」は悪質すぎる。
正直、内容を見てもなんの根拠もないテキストだが、生徒はそれに現実逃避をする。
カラーで見やすく、内容が簡単で、薄さも丁度よく、勉強した気になるからだ。
ひどい場合、塾でもらったテキストを一度も開かずに、市販テキスト(簡単すぎ)をやりまくって受験では落ちる奴がいるのは、塾あるあるだ。こういった子は、塾専用テキスト(めっちゃ研究されて作られている)1冊を完璧にこなせば良いのに、難しいし、大変そうだから、やらないんだろうな。
もちろん、どん底からの大逆転合格の例が無いわけではないし、人の興味を引くこともあり、「一発逆転」ストーリーは取り上げられやすい。というより「コツコツやって成功してる人」にはストーリー性が無いから話題にならない。
しかし、「大逆転」なんて実際にはほぼ奇跡のようなものだ。
苦しくなっても奇跡に期待をせず、「今の現実(学力や課題)」を直視して出来ることを1つ1つやっていくことが精神的にはキツイものがありますが一番手堅いと思う。