今年の新規問い合わせは例年に比べて少ないと感じますが、内容は大幅にアップデートされています。というより、毎年のアップデートにより、Radar Chartは絶えず進化を続けています。

塾は完成形がなく、前年の反省とフィードバックを積み重ねて、常に進化し続けるものです。

ある大手塾の教室長によると、サービスの内容と質が低下しているにもかかわらず、今年度は新規入会者数が増加しているそうです。

具体的には、経験豊富なアルバイト講師が辞め、新しく採用されたアルバイト学生講師の数が増えています。また、以前は社員3人で学習指導や進路面談などの教室運営を行っていましたが、今年度から社員が2人体制となり、細部にまで注意が行き届かなくなっているそうです。

お分かりいただけるでしょうか？かなりグレードが下がっています。

それにもかかわらず、大手塾のブランド力は圧倒的です。そして、そこに、気づかない保護者（消費者）も、どう表現していいのか…。

商品やサービスを売るには、まず「知ってもらう」ことが重要ですね。

消費者の行動は、従来の「対面でのやり取り」に加えて、「インターネット」という新たな場が加わりました。このネットの場は、日常生活に深く根付いています。

大企業は既に「知られている」ために何もしなくても売れるのです。

私たち小規模企業は、まず「知ってもらう」ことが必要です。

どんなに優れた商品やサービスを提供しても、知られていなければ価値はありません。

一方で、知名度があれば、品質が劣っていても売れることがあります(今回の大手塾のように)。

改めてそのようなことを感じさせられると、教育者としては複雑な気持ちになります。

これは教育ビジネスの暗い側面の一例ですね。