
当たり前だけど、当たり前に理解できていない人が多いことがある。
テストの結果で点数を聞くと、「平均点よりは高かった」「平均と同じくらい」という人がいる。
そのほとんどが「平均点=真ん中」と間違えた解釈をしている。
真ん中は「中央値」という値なので、順位をつけたときに学級の人数の真ん中の生徒が何点とっているかが重要だ。
極端な例を挙げれば、10人の生徒がいて、平均は60点で、自分は65点だったとする。
しかし実際の点数を見ると
A君10点
B君25点
C君40点
自分65点
E君70点
F君70点
G君75点
H君75点
I君80点
J君90点
10人の合計600点、平均点は60点となる。
つまり65点は平均点より高いが、順位を見ると、下から4番目なので、真ん中より低いと言える。
就職活動の際も、社員平均年収600万などのデータもこれと同じことがいえる。
ある会社に10人の社員がいて、1人が年収3300万で、残りの9人の社員が年収300万でも、社員全体の平均年収は600万となる。しかし中央値は300万である。
このように、統計学についてもう少ししっかり理解した方が良いと言える人が、大人になってもたくさんいる。
これくらいの計算は、現代の中学生なら、中1の3学期に勉強します。
さらに言うと、〇〇高校、100人合格!とセールスしている大手塾に対して「スゴイ!やっぱり教え方がうまい」「進路指導がうまい」など幻想を抱いている保護者もたくさんいます。
そういう保護者って、人数しか見えてないんですよね。合格率を全く気にしていない。
この大手塾が千葉に100校舎あって、各校舎に80人生徒がいたとしたら、8000人いて、100人なので、80人に1人という計算になる。
同じ高校に2人合格者を出している地域密着の小さな個人塾は生徒数が25人しかいないが2人も出している。
この「2人も」が理解されない。
先述した100人合格に比べたら、「え、2人しか?」と思われるからだ。
こうなってしまうと話は通じない。
8000人から100人合格と、25人から2人合格、どちらがスゴイかわからないのだ。
まぁ、これに関しては小学生でもできる割合の計算です。
とにかく、このように数字の本質的なこと理解していない生徒や保護者が多いのが問題かと思います。
こういった人は「騙されやすいので注意してください」
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