私は個別指導塾で4年間働いた経験があります。知人の中にも個別指導塾で働いている(いた)人が何人もいます。
私が知っている教室では、詐欺とも言えるレベルの不適切な指導や営業が行われています。その策略の一部を紹介します。
これから記述するのは、一つの典型的な例です。
①高すぎる目標設定,,,
相手が受験知識をまったく持っていないことを知ったら、その無知を利用して甘い言葉を吹き込み、本来は手が届かないはずの難関校にも合格できると思わせます。
どうでしょう、今ここで1年間頑張れば、その後の人生が大きく変わります。私たちと一緒に頑張りませんか。
そして、難関校に合格するための多数の授業を迅速に設定してしまいます。
②模試を受けさせない,,,
生徒を早期に確保した後は、模試を受けさせることを絶対に避ける。
その理由は、模試によって生徒の現在の学力が露呈し、親子が理想から目覚めて現実を直視することになるからだ。
したがって、実力が身につくまでは模試がかえって負担になると説明し、模試は直前期だけで十分だと説得して、外部との接触を避けさせる。
③さらに授業数を増やす,,,
個別指導を受ける生徒の成績不振は、多くの場合「自分で復習ができない」という点に集約される。集団指導塾の生徒や塾を必要としない生徒は、受講した講義の復習を自宅で行い、良いサイクルを築けるが、個別指導の生徒は復習が苦手だ。そのため、一人で勉強しても理解できないが、先生に質問しながら進めると理解できるようになり、講師への依存が深まる。本来は、講師から徐々に独立し、自習サイクルを身につける必要があるが、それを強調すると個別指導塾のビジネスが成り立たなくなるため、講師への依存をさらに促す。保護者が成績の伸び悩みを不安に思い始めると、それをチャンスと捉え、「もう少し頑張りましょう」と授業を増やし、料金を取る。しかし、生徒に必要なのは家での反復復習であり、教室での新しい知識の詰め込みを増やすことは逆効果だ。成績が伸びず、「もう少し頑張ろう」という無限ループに陥り、授業が増え続け、親の財布と子供の体力を消耗させる悪循環になる。最終的には、塾内での反復復習が常態化し、専用の自習室で缶詰になって勉強することになる。その部屋には常に講師がおり、質問に答えたり雑談をしたりして生徒と親しくなる。親しくなること自体は問題ないが、「塾を辞めたいけど、あの先生がいるから辞めにくい」と感じ始めたら、早めに辞めることをお勧めする。
④私立単願を勧める,,,
いいように振り回された子供には、基本的な学力は身についていない。塾は公立高校への不合格が都合悪いため、私立学校への単願を勧めることが多い。高額な授業料で学んだ理科や社会、複雑な数学は試験に出ない。単願であれば、基本的には合格が保証されるからである。
最初から自分に合った高校を目指して勉強していたら、高額で過密なスケジュールの授業を受ける必要はなかったのに。
気がついた時には、すでに手遅れだった。
⑤直前になって志望校のレベルを落とす,,,
無理なスケジュールの勉強と、毎日の授業に追われて疲弊しているため、学力は残念ながら低い状態です。
「そろそろまずい」と感じた時に、ようやく模試を受けることになります。
そして、模試の結果にショックを受けた親子に対して、
「これまでよく頑張りましたが、残念です…でも、まだチャンスはあります!今からでもこの高校を目指して一生懸命勉強しましょう!」と、
だいぶランクが下の高校を勧めて、適当な勉強をさせてしまいます。
このように、一部の個別指導塾では、詐欺に等しい商法が堂々と行われています。
しっかり勉強と向き合っている親子にとって、個別指導は適切なサポーターとなる可能性があります。
しかし、勉強への知見が足りない親子にとっては、身を亡ぼすアイテムにすぎません。
彼らは自分たちが騙されていることに最後まで気付くことができません。
さらに悪いことに、受験のストレスで疲弊した親子が家庭内で衝突し、子供の成長に悪影響を及ぼすこともあります(実際にそのような生徒を見てきました)。
皆さんもこんな塾には要注意です!
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