昨年度の入試が終えて、４月に入ると様々な環境が変化します。

2024年、学習塾業界の倒産件数は53件に達し、2000年以降で最多を更新しました。

負債総額は約117億4,400万円で、前年の9.2倍に増加しています。

「わかるまで指導」「勉強の型を身に着ける」と謳っていた近所の大手個別指導塾が３件も潰れていました。

正直いいますと、個別指導の塾の経営は限界です！

個別指導は講師1人あたりが担当できる生徒数が限られるため、教室数や講師数を拡大すると、それに応じて人件費や家賃が重くのしかかります。

特に有名なフランチャイズ形式の塾では、本部へのロイヤリティや教材購入義務などでさらに経費がかさみます。

最低でも、生徒が５０名はいないと赤字です。人口減少や少子化が進んでいるエリアでは、生徒確保がそもそも難しい。

成績もほとんど伸びません。講師の確保・質の維持が困難なので、指導力がありません。

教えるスキルのばらつきによって「成果が出ない塾」が大半です。

倒産前に見られる兆候をいかにまとめました。もし、今通っている「個別指導塾」にこんな兆候が現れたら、転塾を検討しましょう！

設備の老朽化：看板や教室の設備が劣化し、修繕が行われない。

講師の頻繁な入れ替わり：講師が頻繁に変わり、指導の質が低下。

教室責任者の不在：教室責任者が常駐せず、管理体制が不十分。

退会者の増加：生徒や保護者からの退会が増加。

頻繁な高額キャンペーン：集客のために高額なキャンペーンを頻繁に実施。

授業報告の不備：保護者への授業報告が適当になり、コミュニケーションが不足。

営業活動の強化：営業電話や高額な講習費の提案が増加。